つまらない日々に花が咲いた
私は駅に向かって歩いていた。

すると、少し先を加納先輩が歩いているのに気が付いた。
私は慌てて
「加納先輩」
と叫んだ。

加納先輩は私の方を見た。
目が合った。
でも、何事もなかったかのように行ってしまった。

私は加納先輩を必死に追いかけた。

そして加納先輩の腕を思い切り掴んだ。
「いてっ。」
加納先輩がやっと止まってくれた。

「ごめんなさい。つい。」
私はパっと手を放して謝った。
「いや、大丈夫。」
加納先輩は優しく言ってくれた。
「あの、聞きたいことあって。」
私は加納先輩に無視される理由を聞こうとした。
< 44 / 58 >

この作品をシェア

pagetop