鏡と前世と夜桜の恋
蓮稀の表情がほんの少しだけ和らいだ。
「… そうか」
蓮稀は雪美の身体を抱き上げ、突然のことに、雪美は蓮稀の首に腕を回す。
「きゃっ… 蓮稀!」
「今宵はもう少し俺の傍にいてもらおう」
蓮稀は雪美をお姫様抱っこしたまま寝室へと向かい、寝室に入ると、布団の傍に腰を下ろした。
そして雪美を抱いたまま、自分の膝の上に座らせる。

雪美が不思議そうに顔を上げると、蓮稀はまだ少し怒ったような表情で雪美を見つめていた。
「… 慕っているのなら自ら脱いでみろ」
意地悪そうに口元を緩め、雪美の顔へ自分の顔を近づける… 真っ直ぐ見つめられ、雪美は途端に頬を赤くした。
「そ、そんなこと… したことない… // 」
恥ずかしさから視線を逸らす。
しかし蓮稀は、それを許さぬように雪美の顎に指を添えた。
「ならば、咲夜と俺の名を間違えたことは許せぬな… 」
「… は、蓮稀!」
「さあ… どうする?」
からかうような眼差し…
雪美は恥ずかしさに目を潤ませる。
