甘やかで優しい毒〜独占欲強めな彼に沼る

気を利かせた人が、彼女にお酒を注ぐが、俺としては余計なことを内心、舌打ちしていた。

「ありがとうございます。いただきます」

注がれたグラスを見て、ふーと、熱い息を吐く彼女の色気に、その場の皆が息をのむ。

勘弁してくれ。
こんなとこで色気振りまくなよと、慌てて、皆の意識を逸らすことに。

「ラーメンて簡単そうにみえますが、麺にしろ、スープにしろ奥が深くてびっくりですね。俺、あちこち食べに行きますけど、店主さんお勧めのラーメン店、もしくはお店ってありますか?今度、彼女と行きたいんでよ」

「高山さん、色男だもんな。やっぱり彼女いたか」

「色男なのは自覚してますが、俺の彼女、ツレないんで、たまに自信無くします」

「あははは…」

皆が笑い、意識が逸れている間に、自分の空けたグラスと彼女のグラスを瞬時に交換していく。

そして、別に飲み物を頼むことで、彼女をお酒から解放してやれると行動に移すのだ。

「ビール以外で何か飲みませんか?」

「そうだな」

「俺、ウーロン割りで、皆さんは?」

そこで、皆が運良く話しにのってくれて烏龍茶を彼女に渡すことができた。

だが、俺の行動は完全にバレていたらしく、逆に揶揄われる羽目に。
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