甘やかで優しい毒〜独占欲強めな彼に沼る
「そんなに食べれませんよ」
「残れば、ライスの肉巻きにでもして、明日食べようぜ」
明日⁈
「あの、私、今晩、お泊まりですか?」
「どうせ帰っても、動けないんだ。風呂やトイレどうするんだ?歩いて行けないだろ。動けるまでいろ」
確かにそうなのだ。
トイレに行くのも、床に這いつくばっていかなければならない気がする。
それならば、明日になれば少しは回復するだろうし、こうなった元凶を使ってやろうと悪い笑みを浮かべたのだ。
突然、チュッと、唇にキスされる。
「泊まるだろ?」
「はい。お世話してくださいよ」
「あぁ、任せておけ。マッサージもしてやるよ」
その後、しばらく、だらけていたらUberが届いて、高山チーフが玄関へ取りに行き、思っていたより、肉も美味しくお腹がいっぱいになる。だが、やはり、少しのお肉とご飯が残ってしまい、明日の朝食は、肉巻きおにぎりにすることに決まった。
食後は、軽くシャワーを浴びてる間に下着は洗濯されて乾燥中。その間、高山チーフの服を借りているが、いくら膝上とはいえ、スースーして心許ない。
「コンビニ行って下着買ってきてやろうか?」
「いえ、大丈夫です。2時間ほどの我慢なので」