乳房星(たらちねぼし)−1・0

【つかれたわけじゃないわ】

時は、3月12日の朝8時頃であった。

ところ変わって、沖縄本社のオフィスビルの中にある私の個室にて…

個室のナカがあわただしく動いていた。

私は、真新しいスーツを着たあとカロリーメイトブロックで朝食を摂りながらギャラクシー(アンドロイドスマホ)を開いてNHKニュースウェブ(サイト)の全国ニュースを速読みした。

その後、また会議室に行く準備を始めた。

会議は、朝10時から始まる予定である。

ところ変わって、会議室にて…

福也《さちや》さんと順子《よりこ》さんは、テーブルの上に資料が記載された書面を1枚ずつおいた。

朝9時半頃であった。

課長以上のスタッフさんが会議室に次々と入られた。

朝9時50分頃に私が会議室に入った。

私は、ひとことも言わずに所定の席に座った。

朝10時の時報と同時に1日目の営業会議が始まった。

さて、その頃であった。

またところ変わって、今治市玉川町鴨部団地《たまがわちょうのかんべだんち》にある特大豪邸にて…

家の応接間にゆきさんがひとりでいた。

ゆきさんは、ソファに寝転んで寝ていた。

そこへ、ことはが帰宅した。

ことはは、りのとまいを小学校《がっこう》と保育園にそれぞれ送り届けたあと帰宅した。

ことはは、ソファに寝転んでいるゆきさんに声をかけた。

「義母《おかあ》さん…」
「ことは。」
「義母《おかあ》さん大丈夫?」
「大丈夫…ちょっと疲れていただけよ…りのとまいを小学校《がっこう》と保育園に連れて行かせたのね。」
「うん。」

この時であった。

ゆきさんが激しいせきをした。

ことはは、ゆきさんの背中を抱き上げた。

「義母《おかあ》さん大丈夫!?」
「大丈夫よ…」
「ここのところ、ひどいせきが続いているわよ。」
「分かってるわよ…」
「病院に行ったら?」
「分かってるわよ~…義母《おかあ》さんしんどいから寝る…」

ゆきさんは、ことはにこう言うたあとふらついた身体で応接間から出た。

ことは、ものすごく心配な表情でゆきさんの背中を見つめた。
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