熱愛発覚中
寝具、ソファー、テーブル、クローゼット、チェストーーこの部屋に置いてある家具は全て高級そうで、うっかり壊したりでもしたら弁償が怖いなと思った。

下に敷いてある絨毯はとてもフワフワで寝転びたくなってしまうほどだ。

カーテンはシルク素材なのだろうか?

実際に触り心地を確かめてみたらとてもよかった。

「そうだ、荷物を置いたらリビングにくるようにって言われてたな」

そのことを思い出した私は部屋を後にした。

家の中はとても広くて、迷子にならないように注意をしなければと思った。

「2階建てだって牛島さんは言ってたけど、地下に駐車場があることを含めたら実質は3階建てじゃないか」

リビングは先ほどの部屋を出て左へ真っ直ぐだったなと、道のりを思い出しながら私は呟いた。

こんなにも広い家、掃除だけで1日が終わりそうだなと思っていたら…掃除は週に1回、業者を呼んでやってもらっていると言うことを牛島さんの口から聞かされた。
< 32 / 225 >

この作品をシェア

pagetop