宝石みたいな婚前同居〜一夜限りのはずが強引御曹司に迫られています〜


 その後コーヒーを買って戻り、デスクに戻る。
 戻ってからは何故か取り憑かれたように仕事をした。あんなに集中できなかったのが嘘のようだ。

 あっという間に仕事を片付けた直後、電話が鳴った。沙耶香様からだった。


「はい、白金です」

『あっもしもし白金さん!?ごめんなさいね、急に』

「大丈夫です。どうかされましたか?」

『あのね、結婚式のことではなくて宝さんのことなんだけど』

「金剛さんですか……?」

『パパが聞いた話なんだけど、宝さん婚約するそうよ!』


 え……?

 電話越しからは沙耶香様の嬉しそうにはしゃいだ声が聞こえるが、私は言葉が飲み込めない。


『まだ公にはしてないから秘密みたいだけど、宝さんにはとてもお世話になっているから是非お祝いがしたいねって隼人さんとも話してるの。それでね白金さん、何か良いプレゼントないかしら?』

「どうして私に……?」

『だって白金さんと宝さんって仲良いんでしょう?』

「え?仲が良いわけでは……」

『あら違うの?でも宝さん、随分白金さんのこと気に入ってるんだなぁって思ってたから。息ぴったりのパートナーみたいだなって思ってたのよ』


 そんな風に見えていたのか。
 確かにビジネスパートナーとして信頼できる相手だとは思うけれど。

 いや、そんなことより宝さんが婚約だなんて聞いてない。


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