宝石みたいな婚前同居〜一夜限りのはずが強引御曹司に迫られています〜


 そう、ホテルベリが丘で挙式を挙げるカップルは財閥御曹司、医者、弁護士といった所謂高収入でお金に余裕のある富裕層ばかり。
 一般人では想像もつかないような派手でゴージャスな結婚式をしたがるカップルも多いらしい。

 これは異動前にちょっとだけ聞かされていたことだった。


「特に大きな違いといえば、ジュエリーの取扱かなぁ」

「ジュエリーですか?」

「わかりやすいところで言うと、ジュエリーブランドと提携していてホテル経由で指輪を買えるんです。後は花嫁のティアラとかドレスにダイヤを散りばめたいという方もいらっしゃいます」

「セレブはスケールが違いますね」

「だからお世話になっているジュエリーデザイナーさんがいるので、今日はその方にもご挨拶に伺いましょう」

「わかりました」


 上司と共にサウスエリアのジュエリーショップへと向かう。セレブ御用達となっている有名ブランド「クリスタル・ティアー」は私もよく知るブランドだ。

 というより、一目惚れしたあのダイヤのイヤリングは「クリスタル・ティアー」のものだったりする。


「それにしてもデザイナーさんがショップにいらっしゃるって珍しいですね」

「その人がオーナーでもあるからね。というより、その人は……」

「あれっ、上条(かみじょう)さんじゃないですか!」


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