私が一番近かったのに…
かといって、たくさん食べさせてあげられるほど、料理の腕前はないので、限られた食材で、それなりの量を作らなくてはならない。
プレッシャーも大きいが、愁に美味しいと思ってもらえればこの際、見た目が悪くても構わない。
これでも卵焼きには自信がある。実家に居た頃、家族に大絶賛だった。
卵焼きに関しては完璧だ。よっぽどのヘマをしない限り、失敗しないであろう。

ハンバーグは、たまに自炊する時に作ったことがある。
お店には既に完成されたものも用意されていたので、それを利用することも少なくないが、今回はなるべく手作りのものがいいと思い、ハンバーグの材料を購入した。

問題は唐揚げだ。作ったことがない。もちろん自信がなかったため、手作りは避け、早速、冷凍食品に頼ることにした。
いいんだ。ハンバーグと卵焼きはちゃんと作れるのだから。それだけ作れれば上出来だ。
誤魔化しの一つや二つ、きっと愁も許容範囲内だ。事前に確認を取り、許可ももらっていることだし。

それに冷凍食品をなめてはならない。クオリティが高く、美味しいものも多く、バリエーションも豊富だ。
高校時代、何度もお世話になった。私はこれからもお世話になり続ける予定だ。
これだけじゃ足りないと思い、きんぴらごぼうやほうれん草などの野菜も用意した。
まだまだ色々購入したので、入れられるだけ入れてみようと思う。

ご飯に混ぜるだけのも早速使ってみたので、一応、味見をしてみる。
これはなかなかいける。愁も美味しいと言ってくれるはずだ。
そうこうしているうちに、お弁当作りは案外すんなり終わり、味見をする余裕まであった。
ほぼ冷凍食品に頼ったのもあるが、途中から料理をするのが楽しくなり、案外お弁当作りも悪くないかもしれないと思えた。
あとは愁からの連絡を待つのみである。早く連絡がこないかな…。
< 247 / 346 >

この作品をシェア

pagetop