大好きな君が勇気をくれたんだ

【epilogue】

「思い描いた未来へただこの道を踏みしめる。目指す先の君が伸ばした手をつかんで離さない」

口ずさんだ声とギターの音だけが自分の部屋に響く。

階段を上ってくる足音に慌ててギターを隠そうとするも間に合わない。

「芹那、まだそんなことやってるの、さっさと勉強しなさい」

「はい…」



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