大好きな君が勇気をくれたんだ
結果はメールで通知されるので今日はこれで解散だ。

手ごたえがあるともないともいえない感じに不安を覚えつつスタジオを出た。

「あっすいません」

出口すぐのところで人に出会い頭にぶつかりかけて反射的に謝る。

「あれ、森さん?」

「え?」

名前を呼ばれて驚いて思わず相手の顔を見つめる。

「成宮くん?」

「わ、すごい偶然。えっと、ん?オーディション会場?」

成宮くんが私が出てきたところをのぞき込んだ。
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