かつて女の子だった人たちへ
「嬉しいよ。メリーさんの顔見るとホッとする」
スタッフに急かされて撮った写真は、ふたりの手でハートを作ったもの、肩を抱いてもらったもの、頭を撫でてもらったもの。
あっという間に撮り終わってしまった。会話の時間は先ほどよりもう少し増えたが、それでも一瞬だ。
唯の姿を探すと、エントランスでスマホゲームをして待っている。まだ待っていてくれそうだ。
芽里は再び物販のテーブルへ行くとチェキ券を5枚購入した。
レイキの列を見る。まだ五名ほど待っている。
(今、並んだらまたあっという間だよね)
終了間際ならレイキとじっくり話せるのではないだろうか。この5枚の券の分、急かされずに話せるのではないだろうか。
芽里はうろうろと歩き回り、他の列を見たりスマホをチェックしているふりをして時間をつぶした。
「レイキのチェキ券お持ちの方、いらっしゃいますか~?」
スタッフが声を張り上げる。いなければチェキ撮影終了だ。今しかない。芽里はチケットを手にレイキの元へ走った。
「メリーさん!」
「レイキ、また来ちゃった」
芽里が最後の客だ。これなら少しは話せるだろうか。
スタッフに急かされて撮った写真は、ふたりの手でハートを作ったもの、肩を抱いてもらったもの、頭を撫でてもらったもの。
あっという間に撮り終わってしまった。会話の時間は先ほどよりもう少し増えたが、それでも一瞬だ。
唯の姿を探すと、エントランスでスマホゲームをして待っている。まだ待っていてくれそうだ。
芽里は再び物販のテーブルへ行くとチェキ券を5枚購入した。
レイキの列を見る。まだ五名ほど待っている。
(今、並んだらまたあっという間だよね)
終了間際ならレイキとじっくり話せるのではないだろうか。この5枚の券の分、急かされずに話せるのではないだろうか。
芽里はうろうろと歩き回り、他の列を見たりスマホをチェックしているふりをして時間をつぶした。
「レイキのチェキ券お持ちの方、いらっしゃいますか~?」
スタッフが声を張り上げる。いなければチェキ撮影終了だ。今しかない。芽里はチケットを手にレイキの元へ走った。
「メリーさん!」
「レイキ、また来ちゃった」
芽里が最後の客だ。これなら少しは話せるだろうか。