おばけなワタシとキラキラのきみ
「正直、自分がモデルなんて言われてはずかしかったんだけど、空の目を通した俺ってこんなふうに見えてるんだって、なんかうれしかった」
先輩は照れくさそうに笑ってくれた。

「けどさ」
「はい」

「空はあれを『先輩のキラキラを書いた』なんて言ってたけど、俺の感想としては、あれは空の物語。空のキラキラを書いた話だって感じた」

「え?」

「空が主人公だって思ってる男の子と、そいつの言葉でどんどん変わってく女の子がもう一人の主人公。これが空そのもの」

「ぜんぜん考えてなかったけど、たしかにそうかも……」

びっくりするくらい、自分では意識してなかった。

「きっとあの子みたいに、空自身がこれからもっとキラキラしていくよ」
先輩がやさしく微笑みかけてくれる。

「あの、先輩、今回の主人公たちのお話ってまだまだぜんぜん終わらないんです」
わたしは先輩の目を見て言った。

「うん。だから書いてよ」
先輩もわたしの目をまっすぐ見る。

「高校生になっても、大学生になっても、それからもっと大人になってからもさ、空が書いて。空と俺の物語」

それから、先輩とわたしは指きりをした。

その指がまた、キラキラかがやく。


fin.
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