ホストに恋して破滅した私ですが、高級キャバ嬢になってイケメンオーナーから愛されています。
勉強再開
せっかく無理を言って席につかせてもらったのに、全然ダメだった。
仕事が終わった日奈子ナはすぐに自分の部屋に戻ってベッドの上で布団にくるまっていた。

眠気はなくて、ただ失敗してしまった悶々とする気持ちに何度も寝返りをうつ。
明日も仕事なのに、このままじゃ絶対に眠れない。

そのときだった、ドアをノックする音が聞こえてきてヒナは毛布から顔だけ出した。
「はい……」

か細い声で返事をすると、光がドアを開けて日奈子の様子を見に来た。
今更だけど男女が暮らしているのに鍵なしの部屋とは不用心だなと思う。

まぁ、目の超えた光がわざわざ日奈子を襲いに来ることもないだろうけれど。
「お前、また化粧を落とさずに寝ようとしてるだよ」

「あ……」
そういえばそうだった。

ショックが大きくて化粧していることなんてスッカリ忘れてしまっていた。
このまま寝たらまた光に怒られてしまう。

日奈子は渋々ベッドから降りて脱衣所へと向かう。
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