ホストに恋して破滅した私ですが、高級キャバ嬢になってイケメンオーナーから愛されています。
「この店は恋愛禁止だが、本気の恋愛なら許すと言っていたと思う。それでみんなに伝えておきたいんだが……」
チラリとヒナへ視線を向けられて、ヒナは背筋を伸ばした。

みんなからどんな反応があるのか正直怖い。
オーナーと恋愛関係になるということは、それなりに嫉妬を買うことにもなるだろう。

そこからイジメなどに発展しないとは言い切れない。
だけど、ここまで来たら逃げ帰るわけにはいかなかった。

光だって、とっくに覚悟を決めている。
ヒナは小さく頷いた。

「俺とヒナは真剣交際をしている」
光からの報告にワッと店内が沸き立った。

「嘘でしょ」
「本当に?」
戸惑いを隠せない声。
< 253 / 264 >

この作品をシェア

pagetop