私の彼は、一途な熱血消防士

接近 3、4*

 誠司さん側の準備は整ったようだけど、私は背中と腕を負傷しているため、この後どうするつもりだろう。このまま組み敷かれて、背中の痛みと破瓜の痛みに耐えられるのか……

 期待と不安が入り混じる私に、誠司さんがキスをする。私は本能的に口を少し開くと、そこから舌を挿し入れられた。ねっとりとしたキスに、再び私の頭はぼんやりとしていく。

 胸の先端に刺激を与えられ、私の身体が敏感に反応する。ソファーから身体が転がり落ちそうになるところを、タイミングよく誠司さんが抱き留めてくれた。

「やっぱりベッドの上のほうが、愛美の身体に負担がかからないか……。寝室に移動する?」

 リビングに続く隣の部屋が私の寝室だ。

 このアパートは全部屋陽当たりが良く、夏場は帰宅すると室内がサウナ状態になる。そのため、部屋全体の空気を入れ替えなければならず、トイレ以外の扉は開けっ放しにしていた。だから、リビングから寝室はまる見え状態だ。
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