私の彼は、一途な熱血消防士
 誠司さんは私を軽々と抱き上げ、寝室へと向かう。寝室もリビングほどではないけれど、ほどよく冷えている。

 私をベッドの上に横たえると、その側に置いているランプを点けた。
 こちらの部屋も仄暗く、誠司さんの肉体美が、筋肉の陰影がくっきりと浮かび上がる。

 誠司さんは私の身体を跨ぎ、覆いかぶさった。私に体重をかけないよう、私の左腕に触れないよう両手を私の横について、愛撫をする。

 誠司さんが私に触れるたび、触れた箇所が熱を帯びる。と同時に私の下半身、手の届かない一番奧の部分が疼いて仕方ない。この疼きを鎮めるには、きっと……

 私は誠司さんを見つめた。

 誠司さんは私の視線に気付くと、私の両膝に手を掛け、ぐいっと割った。下半身が露わになり、私は恥ずかしさのあまり、両手で塞ごうとするけれど、それを許すはずがない。

「愛美、ここをたっぷり解さないと、愛美が辛い思いをするんだぞ。俺に任せろ」

 そう言われたら、誠司さんに任せるしかない。

 私は下半身を隠すことをやめ、身体の力を抜いた。
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