私の彼は、一途な熱血消防士
「灯里さんの料理、本当に美味しいですよね。今度ランチの時間帯に、オムライス食べに来なくちゃ! あれって平日だけの数量限定メニューだから、早い時間に来ないと食べられないんだよ」
小春がお店の料理が美味しいことを熱く語るのを、藤本さんがなぜか誇らしげに頷いている。
「それ、本人に直接言ってやってくれる? めっちゃ喜ぶから」
きっと、同級生の料理が美味しいと褒められて嬉しいのだろう。
「そこまで小春が絶賛するなら、お料理めっちゃ楽しみ」
私の言葉に、その場の全員が頷いた。
「……え、もしかして、このお店、みんな一度は来たことがあるの?」
「うん。このお店はよくローカル番組の取材が来るし、タウン情報誌にも掲載されてるから、人気あるんだよ」
小春の言葉に、私は固まった。
普段園児と保護者と職員しか話し相手がいないため、そのような情報に私が一番疎いかも知れない。
「先月、日曜お昼のテレビで放送されていたの観てない?」
小春の奥に座っている子がテレビ番組名を告げ、私に問いかけた。
「あー……、その時間はいつも、裏番組が点いてるから……」
日曜日のその時間帯は、父がお気に入りの番組を点けているので、残念ながらみんなが言う番組は観たことがない。
「そうなんだ。お出掛けスポットとかの紹介もしてるから、ネットよりも情報が新しいし、チェックしてみるといいよ」
彼女の言葉に頷いていると、お店に誰か入って来たようだ。店員さんの「いらっしゃいませ」の声がして、少しして、人の気配を感じた。そこには――
「悪い、もしかして俺が最後?」
私は驚きを隠せない。
そこにいたのは、美波ちゃんの叔父である『せいちゃん』だったのだ。
小春がお店の料理が美味しいことを熱く語るのを、藤本さんがなぜか誇らしげに頷いている。
「それ、本人に直接言ってやってくれる? めっちゃ喜ぶから」
きっと、同級生の料理が美味しいと褒められて嬉しいのだろう。
「そこまで小春が絶賛するなら、お料理めっちゃ楽しみ」
私の言葉に、その場の全員が頷いた。
「……え、もしかして、このお店、みんな一度は来たことがあるの?」
「うん。このお店はよくローカル番組の取材が来るし、タウン情報誌にも掲載されてるから、人気あるんだよ」
小春の言葉に、私は固まった。
普段園児と保護者と職員しか話し相手がいないため、そのような情報に私が一番疎いかも知れない。
「先月、日曜お昼のテレビで放送されていたの観てない?」
小春の奥に座っている子がテレビ番組名を告げ、私に問いかけた。
「あー……、その時間はいつも、裏番組が点いてるから……」
日曜日のその時間帯は、父がお気に入りの番組を点けているので、残念ながらみんなが言う番組は観たことがない。
「そうなんだ。お出掛けスポットとかの紹介もしてるから、ネットよりも情報が新しいし、チェックしてみるといいよ」
彼女の言葉に頷いていると、お店に誰か入って来たようだ。店員さんの「いらっしゃいませ」の声がして、少しして、人の気配を感じた。そこには――
「悪い、もしかして俺が最後?」
私は驚きを隠せない。
そこにいたのは、美波ちゃんの叔父である『せいちゃん』だったのだ。