私の彼は、一途な熱血消防士
夏祭り 3
日浦くんが隣に引っ越してきて、案外生活音が聞こえることに気付いた。
テレビの音も結構聞こえるため、もし通話などしていれば、こちらの声が筒抜けだ。日浦くんのことについて相談したいだけに、本人に聞かれるのは避けたいところだ。
テレビをぼんやり眺めながらお茶を飲んでいると、スマホがメッセージを受信した。相手は小春だ。
『お疲れさま! やっと連絡くれたね。相談って、この前の消防士さんの件だよね? 話聞くよ!』
メッセージを見て、そういえば飲み会の後に女子会開催するとの連絡があり、スタンプを押したままスルーしてしまっていたことを思い出す。
申し訳ないと思いながらも、スマホにメッセージを打ち込んだ。
『いや、大塚さんの件ではなくて。実は最近、日浦くんが隣に引っ越してきたの。ここ、壁が薄くて生活音が丸わかりだから、通話に切り替えずこのままメッセージでのやり取りでよろしく!』
本当は通話するほうが早いけど、壁が薄いので話の内容を聞かれたくない。
小春も就職してから一人暮らしをしているけれど、自分が不規則な時間の仕事をしているから隣近所にだれが住んでいるか未だ知らないという。
テレビの音も結構聞こえるため、もし通話などしていれば、こちらの声が筒抜けだ。日浦くんのことについて相談したいだけに、本人に聞かれるのは避けたいところだ。
テレビをぼんやり眺めながらお茶を飲んでいると、スマホがメッセージを受信した。相手は小春だ。
『お疲れさま! やっと連絡くれたね。相談って、この前の消防士さんの件だよね? 話聞くよ!』
メッセージを見て、そういえば飲み会の後に女子会開催するとの連絡があり、スタンプを押したままスルーしてしまっていたことを思い出す。
申し訳ないと思いながらも、スマホにメッセージを打ち込んだ。
『いや、大塚さんの件ではなくて。実は最近、日浦くんが隣に引っ越してきたの。ここ、壁が薄くて生活音が丸わかりだから、通話に切り替えずこのままメッセージでのやり取りでよろしく!』
本当は通話するほうが早いけど、壁が薄いので話の内容を聞かれたくない。
小春も就職してから一人暮らしをしているけれど、自分が不規則な時間の仕事をしているから隣近所にだれが住んでいるか未だ知らないという。