実家に冷遇されたポンコツ地味令嬢ですが、魔術学園で活躍していたら隣国王子の溺愛が始まりました
私が目指すのは、自立した強い女魔術師!
ーー婚約破棄騒動の放課後。
私はもらったじゃがいもと片栗粉をカフェテリアへとお裾分けした。
「カイ、重くない?」
「平気ですわ」
カフェテリアの裏で一服していた店長は、私を見て金瞳を見開いて驚いた顔をする。ちなみに店長は赤毛を長く尻尾髪にした男の人で、少し掠れた声がかっこいい二十代くらいのお兄さんだ。カフェエプロンと黒いシャツがかっこいい。飲食物に魔力が混入しないように、薬草を使った魔力煙草で魔力をセーブしてるとなんとか。名前はまだ「ひみつ〜」と言われて教えてもらってない。
「フェリシアちゃんがもらったやつでしょ? いいの?」
「クラスに芋を配ってもみんな困っちゃうと思うし。よかったら使ってください」
店長は眉を下げ、じゃがいも片栗粉セットを受け取る。
「じゃあありがたくもらうよ。試作品作ったら食べに来な」
「わーい」
「これからカフェ寄ってくだろ? ケーキ、好きなの持ってっていいよ。カイちゃんもね」
「ありがとうございます」
そんなわけで、私たちは一角で一緒に勉強をする。
私が選んだのは王道のフルーツタルトで、カイは甘酸っぱいレモンケーキ。
食べるのもまたマナーレッスンということで、私たちは背筋を伸ばしてケーキをいただいた。
学年一位の成績をキープし続けるカイのマンツーマンレッスンは、勉強もマナーレッスンも、とてもわかりやすくて助かる。
私はもらったじゃがいもと片栗粉をカフェテリアへとお裾分けした。
「カイ、重くない?」
「平気ですわ」
カフェテリアの裏で一服していた店長は、私を見て金瞳を見開いて驚いた顔をする。ちなみに店長は赤毛を長く尻尾髪にした男の人で、少し掠れた声がかっこいい二十代くらいのお兄さんだ。カフェエプロンと黒いシャツがかっこいい。飲食物に魔力が混入しないように、薬草を使った魔力煙草で魔力をセーブしてるとなんとか。名前はまだ「ひみつ〜」と言われて教えてもらってない。
「フェリシアちゃんがもらったやつでしょ? いいの?」
「クラスに芋を配ってもみんな困っちゃうと思うし。よかったら使ってください」
店長は眉を下げ、じゃがいも片栗粉セットを受け取る。
「じゃあありがたくもらうよ。試作品作ったら食べに来な」
「わーい」
「これからカフェ寄ってくだろ? ケーキ、好きなの持ってっていいよ。カイちゃんもね」
「ありがとうございます」
そんなわけで、私たちは一角で一緒に勉強をする。
私が選んだのは王道のフルーツタルトで、カイは甘酸っぱいレモンケーキ。
食べるのもまたマナーレッスンということで、私たちは背筋を伸ばしてケーキをいただいた。
学年一位の成績をキープし続けるカイのマンツーマンレッスンは、勉強もマナーレッスンも、とてもわかりやすくて助かる。