アイドルの妹だからってイジメないで


俺様っぽい勇大の声の後、ゆっくりとドアが開いた。


「……えっ? あなたたち、どうしてここに?」


お母さんは地獄を見たような顔でビクついている。



ドアを閉め、お母さんの前に立ったのはアヤお兄ちゃんとネオンお兄ちゃんだ。

不機嫌顔で、背が低いお母さんを見下ろしている。



「俺たちがここにいる理由? 母さんを尾行させた真犯人っていうのは、俺たちだからだよ」


「……アアア……アヤとネオンが……私を尾行させたですって?!」


「勇大が撮影した動画を、リアルタイムで俺たちのスマホに送信してもらっていたんだよ」


「うそ?」


「ほんとだよ。母さんが虹湖を追い詰めるところを、俺はこの目ではっきりと見た。このリハーサル室に向かいながらね」


「あっ……あああ……」


「母さん、俺たちによく言ってたよな? 虹湖のことが今でも大好きで会いたくてたまらないって」


「……それは」
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