何度でも、君に永遠の誓いを〜若きカリスマ帝王の真愛〜
「ルイに電話をする」

そう言い、俺は彼女の元を離れようとするが、服の裾を掴まれた。

「終わったら、一緒に朝食をとりましょうね」

あどけない笑顔。

「ああ……」

この笑顔は、何度も俺の胸を燻る。

顔が熱い……本当に俺なのか?

息を整え、ルイに電話をかける。電話に出たルイは、すごく心配していた。

「電話、出られなくて悪かったな」

《いやいいんだ。ただ……お前が心配で。あんなに飲むなんて……》

ルイがそう言うことは、俺は相当飲んでいたらしい。

《トイレに行って戻ったら、急にいなくなったから、驚いて探してたんだぞ》

「安心しろ、ちゃんと家に帰った」

《ああ、樹里愛ちゃんに電話して確認したよ。……暁》

「分かってる。このままじゃ終われない」

終わらせるつもりもない。何よりも、彼女のために。

「じゃあ、早速いいか? プランがあるんだ」

「……話してくれ」
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