何度でも、君に永遠の誓いを〜若きカリスマ帝王の真愛〜
「ごめんなさい、あんな勝手なことを言ってしまって」

「……」

怒ってるのかな……

玄関ホールで立ち止まると、私の方を見る暁さん。

……もう、そんな顔をしてほしくなかったのに。

パーティーの時も、さっきも、こんなに辛そうな顔をして。

私は震える指先で、暁さんの頬に触れようとする。一瞬、暁さんは触れられることを躊躇する素振りを見せたけど、触れさせてくれた。

「黙っていられなかったの。あなたのことを悪く言われて」

自分の夫のこと悪く言われて、平気な妻がいるはずない。

「失望しなかったのか」

私は首を横に振った。

「するわけないじゃないですか。暁さんは、お義父さんが言っているような人じゃないですから」

あの人たちは知らない。この人がどんな風に笑うかも、何が好きで、何が嫌いなのかも、今まで、どれだけの重圧とプレッシャーと闘ってきたかも。

私は彼の片手を取り、笑う。

「帰りましょう。私たちの家に」

私は、このとき決めた。この先、誰が何を言おうと、どんなことが待ち受けていようと、私だけは、彼を信じると。
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