【完結】やりたいこと、やりましょ!~肉食女子と肉食年下男子の恋愛事情~

「まじかよ課金!」

「いいんだよーこれで明日の活力になんだから」

「まぁそうだな~これで頑張れるなら安いもんかーあのさ、泊まってってもいい?」

「私、明日早いよ?」

「うん」

「どうぞご勝手に~」

 ガチャを回そうとする実花を邪魔してやろうと、新が抱きついて笑い声が起きた。

 ◇◇◇

 夕方に仕事が終わった日。
 実花は最近コンビニ弁当にも飽きてきたなーと、夕飯を作ることにした。
 スーパーで買い物して、ササっと作り終えた。
 食べようとすると、そこに新から電話が鳴る。

「あー実花? 今日暇? 行っていい?」

「んーいいよー」

 いつも暇なので断った事はない。

「じゃ俺なんか買ってくよ。弁当? ハンバーガー?」

「あ、ご飯作ってあるから食べる?」

「え? 実花の? 食べる!!」

 即答だった。 
 新が来るのを待って温め直し、2人で食べる。
 赤魚の煮付けと、冷凍里芋の煮っころがし、マカロニサラダ。
 ほうれん草のおひたし、きのこいっぱいの味噌汁。
 数日食べようと思っていたので、多めに作った。
 
「なになに……めちゃくちゃうまいじゃん」

 新が感動したように呟く。

「何年自炊してると思ってんの~」

 実花はいつも通りの顔で、味噌汁をすする。

「いつもコンビニとかだからさ、てっきり苦手なのかと」

「面倒でやりたくないのと~料理の技術は比例しないよ」

「ははっ確かにな。でもまじうまい! ご飯おかわりしていい!? 俺こういう料理めっちゃ好き!」

「はや!! いーよ!」

 笑いながら、おかわりを出したが炊きたての3合が空になった。
 そして夕飯後はいつも通り、セックスが始まる。

「実花……もう……フェラ終わりでいいよ……ありがと」

 新が実花の頬を撫でて、耳のピアスを触る。
 快感に溺れた顔をして、切ない目で実花を見る。

「ん? どうして?」

「もう、早く挿れたい」

 ぐっと、実花を押し倒して抱き締めてくる新。

「うん……きて……」

 ぎゅっと新を抱き締める。
 この日の新は、熱っぽく実花のなかで果てた。

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