【コミカライズ原作】Re:活 前略旦那様 私今から不倫します
「沙羅ってさ、笑顔で不満をためこんで、いきなり限界が来て関係終わらせるタイプだから。誠さんはそれをわかってなかったんだろうね」
「それは……」
「思ったことを考える前に言っちゃう私みたいなのもいるからさ、なにも言わないと誠さんは不満なんてないんだって思ってただろうね」
「言わなきゃ伝わらないのはわかってるの」
沙羅が言えなかったのは、父親のことがトラウマだったからだろうと今になって思う。幼少期の記憶のあまりの恐ろしさに、真実を知りたくなかった。
それが皆川の存在で強制的に現実を知らされて今に至る。
「ね、沙羅も浮気してみれば。それで誠さんへの気持ちがどう変わるか考えてから離婚のこと考えたら」
「相変わらず、普通のアドバイスはしないのね」
真帆は都会でバリバリ働いているせいか、価値観が先鋭的すぎる。
「沙羅は真面目過ぎるから、その殻を割ってさ、それからでも離婚は遅くないよ」
「真帆の考えにはついていけないよ」
沙羅も不倫して、誠の気持ちがどう変わるか試したらいいということだった。
昨夜のあれは、不倫の部類に入るだろう。それでなにか価値観が変わるようなことはあっただろうか。