幽霊になったあの日から恋をして

私の日

あれ?ここは?
ここには白い煙が立ち込めている場所だった。
「神様。起きましたか?」
「へっ?神様?」
どこに神様いるんだろう。いくら探しても、私の目の前にいる女の子と、私しかいない。
なんだ。神様なんていないじゃん。
「神様。聞いてください。」
「あの~神様ってどこにいるの?あ、後、ここどこか分かるかな...?」
「神様は貴方様です。そしてここは神様の唯一の心の中で白いところです。」
「えっ?」
女の子が淡々と答えていく。
「それよりも早く要件を伝えますね。」
「えっ?は、はい?」
「神様は人間ですが、神の血が入っております。」
「えっ?神の血?」
「はい。そうして神として覚醒する日がもう少しになっております。」
「へっ?覚醒?」
「はい。覚醒するには神の血を、神具に1滴垂らします。」
「血?!」
「もう時間がありません。神具は神様の家系の家宝になっております。」
家宝なんてあったけ...?
「それを見つけ、血を1滴のみ垂らしてください。」
「は、はい?」
「覚醒する日に覚醒ができていなければ、死にますのでお気をつけてください。」
「死ぬ?!」
ものすごく速いスピードで話されたから、頭が訳解んないって言ってる...
「今日神様を襲った頭痛は、神として目覚める日が近づいている、ということです。」
「えぇ〜...」
だんだん白い煙が濃くなっていく。
「頑張ってください。神様...」
あの女の子が白い煙に包まれて見えなくなっていく。
そして私はまた意識を手放した。
< 10 / 19 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop