幽霊になったあの日から恋をして
ドキドキの理由

どうして君が...?

私は海に家の事を話した。
私にも協力してくれるって言ってたからよかったな。
そんな事より!なんか最近海のことを考えると、心臓がドキドキして止まらないんだけど...
病気かな〜?それだったら嫌だし藍ちゃんに聞いてみようかな...
そうだ今日は私の大好きな数学の日だ!!気合入れよう!
そう意気込んで家を出たものの...
「流石にそのまま学校行ったら早く着きすぎるな...」
どうしようかな。
「...?」
なんか気配感じるな...に、逃げようかな
でも私じゃなかったら恥ずかしいな...
「う〜ん...公園に行こうかな...」
私が行きたいのは昔、よく行っていた公園だ。
そこでよくか...
「...っ!?」
急な頭痛が私を襲う。痛いっ!痛いっ!頭の痛みに耐えられず体が倒れそうになる。手で支えているけど...
もう...気が...
「彩ちゃん!!」
か、い?なん、で?
まだ痛んでいる頭を抑えながら目をゆっくり開ける。
「よかっ、た。」
え...?こ、ここ、は?
目の前には清々しい程の青空が広がっていた。
「無理しないでね?まだ痛かったら言ってね。」
「い、たい...」
「そっか...どうしよう...」
痛いっ!ズキっとまた頭が痛む。
なんで?ただ私はあの幸せの時を...思い出したくて...
今までにない痛みが私を襲っていく。
「...っ!!」
じんわり涙が浮かんでくる。
痛すぎて泣くしか術がない。
「もう悩んでられないかっ!」
え...?
「彩ちゃん。ちゃんと捕まっててね。」
お、お姫様、だっ、こ!?
海がやったことに驚きながら、痛む頭を片手で抑える。
「...っ!」
海は私をお姫様抱っこして走ってる?
う、嬉しいな...
...え。待って今、私っ
喜んでっ
「っ!」
痛い!マシになってたのが一気に戻って来る。
「彩ちゃん口開けないでね。」
え。う、うん?
そういった後海が一気に飛ぶかのように学校に向かっていく。
そこで私は意識を手放した。
< 9 / 19 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop