幽霊になったあの日から恋をして
彩ちゃんが、頭痛を起こした日、彩ちゃんに、神として覚醒する事を伝えられた。でも僕は自然と驚きよりもやっぱりか。という思いが強かった。
それが口に出てたみたいで、彩ちゃんに問いただされてしまい、僕の過去について話すことになった。
僕は昔この学校に通っていた。そして僕は成績優秀のまさに優等生みたいなものだった。でも、僕は勉強も好きだったんだけど、それよりもオカルトが好きだった。
そうして幽霊や、怪奇現象について、探しまくった。
そして調べるうちに、神として覚醒できる神具という、本を見つけ、神具を持ち、神の血を引き継いでいる、家系。というところに笠音家 田中家 佐藤家 と、書いてあった。それで僕は、だいたい予想はできていたという事。
「昔って?」
「えぇ聞きたい?」
「えぇ。話しなさい。」
「はぁ~い」
そうしてある時こんな会話を耳にした。
「この学校元々墓地だったんだって。」
「えーまじで?」
「そう。屋上に成仏できていない悪霊が溜まってるんだって。」
「もう屋上に行くのやめよー」
屋上に幽霊?!気になるな。
...そうだ!成仏させる方法を探して、成仏させてやろう!
そして僕は成仏させる方法を探し、屋上に向かった。
「...。これは...すごい。」
すごいぞ。
「見えない気配を感じる!!」
さてと、まずは塩をまいてー御札をおいてーという風に調べた方法で、成仏させていってたはずだけど...
「なんだか気配が減っていない気がするな。」
そんな事を言っていたら。
悪霊に取り憑かれた。
そして悪霊に段々心を蝕まれてき、ついに悪霊に自殺しろ。と、命令された。
僕の意志じゃないのに足が勝手に進んでいく。
そうして、屋上につきフェンスをまたぎ、体を落とす。
落ちていたら、心からスッと何かが抜け出した。
そうして走馬灯が見えてくる。
そこに昔一緒に遊んでいた、女の子が見える。
確か...あ、やちゃ、んだったなぁ。僕の好きって、おも、い、伝え、た、かった、な。
そして僕はグシャっと音と、ともに意識を手放した。
そして目が覚めたら、僕のお葬式だった。
なんで僕は意識を持っているのかわからなかったけど、多分幽霊になったんだと思う。
「と、言う訳でーす。」
「だから、いつ行っても見つけられなかったということね。」
「うん。ごめんね。隠してて。」
「いえ。話してくれてありがとう。」
そうして僕は彩ちゃんへの気持ちを思い出す。彩ちゃんは気にしていなかったけど、僕好きって言ってたんだけど!?まぁいつか言いたいな。
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