衝撃サイダーマン
「せいちゃん、悪いけど夕飯食べながら話を聞いてもいいかな?」

「はい。」

「檸檬、手伝って」

「ハ〜イ」

男性陣はいろいろと話しが盛り上がっている様子に
お母さんが
「檸檬、せいちゃんと同じ会社だったんだね。さっき、青山様から電話があってね、大体の事は聞いたよ。」

「係長補佐が青山様の奥様の息子さんだなんて知らなかったから私もビックリしたの」

「せいちゃんがカットしに来てた頃は檸檬も小学生だったし、お店に入らないように言ってた頃だったもんね。」

「うん…」

「せいちゃんは会社では係長補佐なんだね。今まで檸檬から係長補佐さんは三矢さんで同じミツヤって聞いてたからお母さんもせいちゃんだったからビックリしたのよ。多分、御曹司を隠す為の偽名なのね。アオヤマドラックストアは大手だし…」

「うん。私もついさっき、車の中でいろいろと説明してもらったんだよ」

「そう…それにしても問題は畑山さんよね〜」

「うん。補佐の車でマンションで待ち伏せしてるか確認したら、今日もマンションの前で待ち伏せしてて…私、怖くなってきたし、気持ち悪くて…」

「明日は楓が車で会社まで送るって言ってたよ」

「楓兄ちゃんにも迷惑かけちゃうな…」

「気にしないの!家族なんだから当たり前だよ。 ね、檸檬。」

「うん。ありがとうお母さん」

「さぁ、ご飯食べて元気だそう!」

「うん!」

檸檬はお母さんの明るい言葉で少し元気が出てきた。
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