衝撃サイダーマン


「じゃあ、檸檬さんに引き続き擬装恋人のままでいてもらえるといいんだが。」

「なるほど〜星夜くんが困った時は檸檬が助けるという事か〜。父さんは賛成だ!母さんと楓はどう思う?」

「やっぱ、セイが普通になると本社の女子社員は騒ぐだろうから、檸檬!セイが本物の恋人が出来るまで助けてやれよ〜な!」

「私は、せいちゃんが困るようなら髪の毛だけを整えてるだけにしたらどうかしら?」

「あの〜私だとビシッとイケメンに変身した補佐には釣り合わないから、一部変身した補佐の方がが良いのですが…」

「みなさん。ありがとうございます。
オレも、もう社長の息子なのにミッションがあるとはいえ逃げてばかりではいけない時だと思っているんです。
なので配送センターでは社長の息子っていうのは秘密のままでスーツとヘアスタイルは変えます!」

「セイ、本当に大丈夫か? 
恋人役の相手はウチのこの檸檬なんだぞ?
本気だしたらそこら辺のモデル以上のお前が…」

「ああ。会社では檸檬さんの擬装恋人に相応しいように変身したって言うつもりだ。
オレも檸檬さんを利用するようで申し訳ないと思ってる。
でも、変身して同居もすれば、その見合い相手だって諦めるだろ?」

「まぁ、檸檬の件はたぶんすぐに片付くと思うけどな。 でもさ、アイツウチの店のメインバンクの営業でさ〜 
だからウチの家族は強く出れないんだよ」

「それなら、オレが銀行の方も何とかするわ」
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