衝撃サイダーマン

「明日はウチの母さんが檸檬のマンションの引っ越しの立ち会いするんだよな?」

「はい。私は星夜さんのマンションに9時までに行くようにママさんから言われてます。」

「ククク。ママさん、パパさんってウチの両親も浮かれてるよな? 親父なんかパフェを一緒に食べようとかさ〜。無視していいからな!」

「え〜、社長の言う事を無視なんかできませんよ〜」

「まぁ、適当に流してくれていいから」

「はぁ…」
やっぱり、星夜さんは私の恋人役なんて引き受けて、その上重要なミッションもあるから迷惑なんじゃあないかと檸檬は感じた。

「明日の朝も8:30に檸檬を迎えに行くから」

「電車で行きますよ?」

「イヤ…明日は土曜日だし…
なんか嫌な予感がするんだよな」

「土曜日?」

「銀行は休みだろ?」

「ああ!銀行が休みかぁ……」
< 54 / 243 >

この作品をシェア

pagetop