衝撃サイダーマン

青山家に戻ったお婆ちゃまは早速荷造りを始めた。

「婆ちゃん、もしかして明日帰るつもりなのか？」とパパさんが聞くと、

「もちろん！！こういうのはスピードが大事なのよ〜ふふふ。明日の夕方檸檬ちゃんの退社したのを捕まえて、空港へ向かうのよ！」

「でも、お婆ちゃま〜檸檬ちゃんの荷物は？」とママさんが聞くと

「そんなの向こうで全て買えば良いじゃあない？」

「でも…」とママさんは困惑していた

「じゃあ、檸檬ちゃんのママとあなたで星夜のマンションの檸檬ちゃんの荷物をこっそりまとめちゃう？　どう？」

「じゃあ、すぐに三谷さんに連絡してみますね！」とママさんもノッテきた。

「さすがママ！！グッドジョブ！」とお婆ちゃまはニコニコ。

お爺さんとパパさんは　ハァ〜とため息をついた。
「お前のマムもママもすごいよなぁ〜」

「ああ、子供の頃からマムには振り回されて育ったからわかるよ……」とパパさん。

「お前の時もすごかったよなぁ〜」

「ああ、でも今はママと結婚した事をマムには感謝してるんだ。」

「星夜もそう思ってくれるといいが…」

「たぶん、大丈夫だと思うよ。
擬装恋人とかいって、同居まで言い出したって事は檸檬ちゃんの事気に入ってるんだよ。
本人は俺の時みたいに気付いてないかもしれないけどさ！」

「ああ。俺もそう思うから婆さんの言う通り動くしかないんだよ。」と2人はハハっと笑った。