世界で1番幸せな私~イケメン御曹司の一途で情熱的な溺愛に包まれて~
「あの……双葉さん?」


勇気を振り絞って声をかけた。
心臓がバクバクする。


「えっ、涼平先生!?」


やっぱり双葉さんだ。
名前を呼ばれ、僕のことを覚えていてくれたことに感激した。
でも、本当に、こんなところで会えるなんて……


「お久しぶりです、双葉さん」


「え? 双葉、直江さんと知り合い? しかも、涼平先生って」


朱里さんが驚きながら言った。


「うん。涼平先生は、理仁さんと同じ、TOKIWAスイミングスクールのインストラクターさん。レッスンも楽しくて」


理仁さん……?
双葉さんは、常磐先生を名前で呼んでる?


「そうなんだ。直江さんはインストラクターさんだったんですね」


「え、ええ。話してなかったですね。常磐社長と常磐先生……あ、理仁さんにはすごくお世話になってるんです」


「そうなんだぁ、それでうちに来てくれたんだ」
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