世界で1番幸せな私~イケメン御曹司の一途で情熱的な溺愛に包まれて~
「えっ、ああ、そうですね。僕もいつかは……。でも、僕はかなりの恋愛下手なんで、新しく好きな人ができるかどうかは疑問ですけど」


「俺は、兄としてお前に幸せになってもらいたい」


「その言葉、すごく嬉しいです。常磐先生に言われたら、絶対幸せにならないとダメですね。本当に……僕みたいなまだまだ未熟な人間に、色々チャンスを与えてくれて、ありがとうございます」


「涼平らしく、気負わず、元気に頑張ってくれ。子ども達の心のケアも頼んだぞ」


「はい。TOKIWAスイミングスクールから、必ず将来のオリンピック選手を出してみせます!」


その顔には決意がみなぎっていた。
涼平みたいな素晴らしい人材がいてくれて、TOKIWAスイミングスクールの未来は明るい。


俺にとって家族のように大切な涼平が、大きな希望を抱いてくれたことがたまらなく嬉しい。
いつか出会う大切な人と、愛に満たされた幸せな生活を送ってもらいたいと、心の底から願わずにはいられなかった。


俺は、涼平と別れ、彼の父親の運転する車で急いで仕事に戻った。
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