世界で1番幸せな私~イケメン御曹司の一途で情熱的な溺愛に包まれて~
「いい子だ。双葉は素直だな」


「本当に思ってますか?」


「ああ。思ってる」


理仁さんは、少しだけ意地悪そうな笑みを浮かべ、私の頭をなでた。


私、少しは素直になれたのかな?
がんじがらめに固く結ばれていた糸が、ひとつひとつ、理仁さんのおかげでほどけてく……そんな感覚が嬉しかった。


「中に入ろうか、みんな双葉を待ってる」


「理仁さんのことも」


「俺達は、みんなに祝ってもらえて幸せだな」


「はい。この世界で1番幸せです」


「灯り」に集まったみんなは、夜中を回ってもなかなか帰ろうとしなかった。誰もがみんな、ここが大好きで、ここにいたいと思ってる。


大切な人達の笑顔に包まれ、理仁さんとの結婚を祝ってもらえたことは、一生忘れない。
朱里が結婚する時も、今日と同じように、みんなでお祝いしたい。


ママさん、朱里。
私達のために、素敵な時間を作ってくれて……本当にありがとう。
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