世界で1番幸せな私~イケメン御曹司の一途で情熱的な溺愛に包まれて~
「ごめんなさい、理仁さん。おばさんを許してあげて下さい」


「もちろんだ。双葉が許した時点で俺は何も思わない。でも、双葉にとって良くない相手なら、それが誰であろうと俺ははっきり言わせてもらう」


この確かな包容力。
こんなにも穏やかな気持ちにさせてもらえて、心から感謝が溢れる。


「ありがとうございます。本当に……嬉しいです」


私達は、部屋に戻るため、エレベーターに乗り込んだ。


「家族はとても難しい。俺も父さんとケンカもする。だけど、あの人を尊敬してやまない。大切だけど、上手くいかないこともあるんだ。でも……俺は、双葉と結仁には思いっきり愛を注ぎたい」


「嬉しいです。私は本当に幸せです。理仁さんにはその何倍も愛をお返ししたいと思います」


「じゃあ、俺はその倍だ」


「じゃあ、私はその100倍にします」


「お互い譲らないな」


顔を見合わせて笑う。


「どこまでも果てしない愛を君に」


「理仁さん……」


手を繋ぐ2人。
いつまでもこんな日が続いてほしい。
年齢を重ねておじいちゃんとおばあちゃんになっても「幸せ」だと感じていたい。


とてつもなく大きな愛情をくれる理仁さんを、私も生涯愛し続けると、深く心に誓った。
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