世界で1番幸せな私~イケメン御曹司の一途で情熱的な溺愛に包まれて~
「い、いないわよ。今はね。でも、そのうち幸せになる予定だから」


「そのうち……ですか。でも、もし良かったら、その予定、今すぐにでも実現させませんか?」


「えっ?」


「僕なら、すぐにあなたを『幸せ』にできますよ。ここ1年、ずっと近くで先生を見てきましたから」


何だかよくわからない。
でも、どこにあるかわからないと思ってた幸せは……意外と近くにあるのかも知れない。


「今度は遊園地に行きましょうか? 近くにある小さな遊園地なんですが」


「そこだけは遠慮するわ」


「じゃあ、ボーリングでも」


「何でボーリング?」


「僕、得意なんで、スコアヤバいですよ。聞きたいですか?」


「別に」


「聞いてくださいよ」


「じゃあ、実際、やって見せてよ」


「やった! ぜひぜひ」


こういうのが……
もしかして「幸せ」っていうの?


まだ、全然、わからないけどね。
< 188 / 192 >

この作品をシェア

pagetop