世界で1番幸せな私~イケメン御曹司の一途で情熱的な溺愛に包まれて~
「うわぁ、常磐先生。久しぶりに見たけど、素敵~」


「副社長様の水着姿。あの腹筋ヤバ過ぎるんですけど」


「きゃ~理仁様、めちゃくちゃかっこいい」


口々にこぼれる理仁さんへの賞賛の言葉。
私が妻です……なんて、絶対言えない雰囲気だ。
だけど、理仁さんが褒められてるとやっぱり嬉しい。


結仁は、いつもより楽しそうに笑顔でレッスンを受けてる。
一生、父親がいない人生だと思っていたのに、今、結仁にはこんな近くにパパがいる。一生懸命な2人を見ていたら、何だかじわじわと胸が熱くなった。


それにしても、あれだけ忙しい理仁さんの体はいつだって引き締まってて、衰えを知らない。
だから、私も、理仁さんに負けないように家で運動したり、ヨガをしたり、自分なりに努力してる。いつまでも女として見ていてもらいたいから。


その日の夜は、久しぶりに3人で食事に出かけた。
相変わらず周りは理仁さんの美しさに驚嘆しているけど、こういうのもずいぶん慣れてきた。自分とは見た目の差があり過ぎるってわかってるけど、もう気にしない。
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