一途で嘘つきな先輩は、私を溺愛してきます。
「…千代華、」


「…湊くん、っ……」


「可愛い、…」


「ありがとう、…っ湊くんもかっこいいよ…っ、」


笑顔で微笑む。


いつも笑ってくれる君が好きだよ。


「……湊くん言ってなかったことがあるんだ。」




「ん、なに?」



「…………湊くんと私は、


お父さんと、お母さんになるんだ…っ」


「……っ、え、」


ふふ、そんな顔久しぶりに見た気がするよ。



実は昨日わかったんだ。
生理が全然来ないからほんっと、びっくりしたもん。


「………千代華、

一生そばにいて、俺の事、愛してね。」



「…うん。ずーーっとね。その代わり、
私に



とびきり愛をちょうだいね。」

そうして軽くキスを落とす。


私は、今1番の幸せものだと思う。





一途で嘘つきな先輩は、


ううん、一途でとびきりの愛をくれる湊くんは、私の事を1番愛してきます。


ちょっぴり嘘という苦味も残して、
溺愛という甘味を残すんだ。








< 245 / 246 >

この作品をシェア

pagetop