一途で嘘つきな先輩は、私を溺愛してきます。
コンコンコンと、3回ノックがかかる。



「千代華ー…家族できたわよ、ってあら
すごい綺麗じゃない。」


「ありがとうお母さん…!」



「千代華、似合ってるよー!」


「ふふっ、お兄ちゃんも、そのタキシード似合ってるよ!あ、次の結婚お兄ちゃんだと、いいね?それとも優ちゃんたちかなぁ」


「……あ、兄をバカにするんじゃないぞぉ、」


そう怒っているお兄ちゃんの後ろには私の1個したの女性が、1人上品に笑っている。



奈々ちゃん…、お兄ちゃんと、お幸せに



「……ちよか。綺麗だぞ」

ニコッと大人っぽく笑うお父さん。




………、うん、


「ありがとう…!」



「……千代華がいなくなるのは少し悲しいけど、湊くんと一緒なら、大丈夫だよ。


………幸せに、なりなさい。」



「………」

無口だけど、お父さんはちゃんと私を見てくれたよね。

「うん。私、今人生で……




1番幸せだよ。」


☆☆☆



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