年上幼馴染の一途な執着愛
「ユウちゃん、日向くん、おかえりなさい」

「ただいまお母さん」

「おばさんただいま」


我が家に来すぎて、"ただいま"が言い慣れているのが面白い。
それ以上にお母さんもそれが当たり前になっているのがもっと面白い。


「疲れたでしょ。部屋掃除しておいたから荷物置いてゆっくりしてなさい。お昼食べた?」

「うん。いろいろ食べたから大丈夫。それよりお母さん、振袖のサイズ見たいんだけど」

「あぁ、そうだったわね。今着付けてあげるからちょっと待ってて」

「わかった。日向、荷物置きにいこ」

「ん、そうだな」


日向と別れてから部屋に荷物を置いて、一階にある和室に向かう。
ちょうどお母さんが着物箪笥から振袖の入った箱を出しているところだった。


「懐かしい……」

「五年ぶりだものね」

「うん。まだ着れるかな」

「多分大丈夫だと思うわよ、ほら服脱いで」

「う、うん」


お母さんは昔呉服店で働いていた経験があり、和服の着付けは朝飯前という人。
あれよあれよという間に着付けをしてくれて、姿見に映る自分を見たらサイズ感もちょうど良さそうで安心した。


「大丈夫そうね」

「うん。良かった。これで明日も大丈夫そう」

「良かったわ。じゃあ明日は早起きしてね」

「わかった。ありがとう」


振袖をまた脱いで箪笥にしまい、リビングに戻る。
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