年上幼馴染の一途な執着愛
「いなくなったりしない。嫌なことは嫌だって言う。不安な時も怖い時も、日向に全部言うよ。だから日向も、弱いところちゃんと私に見せてよ。不安なことも、怖いことも、ちゃんと教えて。私ばっかり日向に頼りたくない。もっと甘えてよ。私だって大人になったよ。私も日向のこと大事にしたいし絶対傷付いてほしくない。日向が私のこと想ってくれるのと同じくらい、私も日向を大切に想ってるから」


この想いが、どれくらい伝わるかはわからない。
だけど、どうかわかってほしい。

じっと見つめると、日向は小さく笑う。


「やっぱり、夕姫には敵わないな」


そして噛み締めるように


「……じゃあ、まず今日は、しばらくこのままでいさせて」


そう呟いて私をキツく抱きしめるのだった。

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