年上幼馴染の一途な執着愛
「ちょっと部長に言ってくるから待ってて」

「すみません……」


真山さんはそのまま部長のところへ行き、私の早退の許可をもらってきた。


「タクシー呼ぼうか?」

「……いえ、大丈夫です」

「そう? 本当に大丈夫?」

「はい」

「わかった。ゆっくり休みな」

「何から何まですみません。ありがとうございます」


熱があるとわかると、なおのこと具合が悪くなった気がする。
身体が重くなってきて、寒気までしてきた。
病院か……家でひたすら寝ているべきか……。
その前にまず日向に連絡入れないと……。
鞄に荷物を入れて、コートを着て立ち上がる。


「……本当に大丈夫?」

「はい。大丈夫です。ご迷惑おかけしてすみません」

「それは気にしないで。ゆっくり休んで」

「ありがとうございます。お先に失礼します」

「うん。お疲れ様。お大事にね」


真山さんに挨拶してフロアを出る。
エレベーターに乗ってエントランスから外に出たところで、日差しの眩しさにくらりと眩暈がした。

あ……これ、やばい……。

ふっと意識を失いそうになって倒れそうになる。


「──っと、秋野さん? 大丈夫か?」

「え……」


しかし誰かに身体を支えられ、驚いて顔を上げた。


「あ……浅井さん」


そこには怪訝そうな表情の浅井さんの姿があった。
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