年上幼馴染の一途な執着愛
真山さんにはランチ代を私が払うことでお礼とさせてもらうことにした。


「そういうの別に気にしなくていいのに」

「だめです。こういうのはしっかりしておかないと。それに、部長から聞きました。真山さんが私の残した仕事全部捌いてくれたって」

「あぁ、あんなのいいのよ。困った時はお互い様でしょう?」

「ありがとうございます」


真山さんと一緒にパスタを食べていると、


「で? 例の彼とはあれからどんな感じなの?」


ニヤニヤした視線が正面から飛んでくる。


「いやぁ、それが……まだ返事はできてないんですけど……」

「けど?」

「風邪引いたって連絡したら来てくれて、金曜日から夜通し看病してくれたんです……」

「何それ!? めちゃくちゃ愛されてんじゃん!」


大興奮の真山さんが、根掘り葉掘り聞いてくる。
私も覚えている限りのことを話すと、


「それで付き合ってないとかなんなの? 生殺し状態じゃない! 早く返事しなさいよ」


とごもっともなことを言われる。
途中で日向からメッセージが来て、仕事終わりに電話することになってそれも真山さんにイジられた。
次はいつ会えるかな。そう思いながら会社に戻りマグカップを手に給湯室に向かうと、ばったり浅井さんと鉢合わせた。
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