年上幼馴染の一途な執着愛

鈍感

*****

「真山さん、おはようございます」

「秋野さん! おはよう! 体調大丈夫だった?」

「はい、おかげさまですっかりよくなりました。先日はご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした」

「ううん、いいのいいの。秋野さんいっつも真面目だし仕事たくさん振っちゃってたから、きっと疲れちゃったんだろうねって皆心配してたくらいだよ。元気になって良かった」

「ありがとうございます」


月曜日、出勤して真山さんにお礼を告げた後、浅井さんの元へ行く。


「浅井さん」

「秋野さん、おはよう」

「おはようございます。あの、金曜日は大変ご迷惑をおかけしました。本当に助かりました。送っていただいただけじゃなくて飲み物とかプリンまで。ありがとうございました」

「全然、気にしないでいいよ。むしろ勝手にドアノブにかけてってごめんね。迷惑じゃなかった?」

「いえ、ありがたかったです。これ、お礼です」

「お礼? そんなの気にしなくていいのに」


浅井さんにお返しを渡すと、困ったような顔をしながらも


「ありがとう」


と受け取ってくれた。
日向に


"看病してくれてありがとう。無事に出勤できました"


とメッセージを送り、最近ゲットしたうさぎのスタンプも送ると、私も仕事を始める。
月曜日は発注や納品が多いためどうしても業務が多く忙しい。
日向にもお礼しないとなあ……。
そう思いつつも、時間がもったいなくてパソコンに集中した。
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