年上幼馴染の一途な執着愛
「……ねぇ日向」

「ん?」

「疲れてるのに会いに来てくれてありがとう。今日のこと、すごくショックで……本当はね、私も日向に会いたかったんだ。だから嬉しい」

「……夕姫」

「日向。……告白の返事、今していいかな?」


聞くと、日向は肩を跳ねさせてからゆっくりと顔を上げる。
その目の奥は不安に揺れていて、見ているだけで胸がキュッと締め付けられた。


「日向。私も、日向のことが好きだよ」

「ゆ、うひ……?」

「この何ヶ月か、日向と一緒に過ごして気が付いた。私、自分で思ってる以上に日向がいないとダメなんだなって」

「……」

「日向といる時間が大好き。毎日会いたい。思い切り泣かせてくれて、思い切り甘やかしてくれる日向が大好き。日向といるとすごく楽で、素の自分でいられるの。落ち着くし、癒される。あぁ、好きだなあって思う。そんな人、日向以外にいない。考えてみたら、昔っから私が泣ける場所って、日向だけなの。強がりで断れない性格で面倒臭い私が、弱いとこ見せられるのは日向だけなんだ。……多分だけど、お正月に衝動的に地元に戻ったのも、日向に会いたかったんだと思う。日向なら慰めてくれると思ったのかな。無意識のうちに日向を求めてたんだと思う」


なんで気付かなかったんだろう。どうして見落としていたんだろう。
こんなにも、近くにいたのに。
誰よりも側で、私を愛してくれていたのに。
それに気付かず、日向の気持ちを利用するみたいに無意識に頼って縋って甘えて。今さらになってようやく気が付くなんて。
ずるいなって、最低だなって。自分でもそう思うよ。

目を見開いて言葉を失っている日向の頬に手を当てる。
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