可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
「……ごめんね、ニィ。君を怒ったわけじゃない」
「うん、わかってる。でも、カイル。レモラにカイルの常識は通じないよ。だってアイツらがオイラのことをイジメたくせに、オイラが怪我したのはルシアのせいだっていうんだ。いつだって自分は正しい、悪いのは周りなんだ」
ニィが言う。
「第一王子の魔導具師がレモラの手引きをするなんて……。第一王子が、ルシアを宮廷の魔導具師にしようという話があったから、敵視していたのかもしれないな」
『国の宝だ』とシグラ国王は、ルシアのことをそう言った。
(国とか、関係なく、ルシアは僕の大切な人だ。なんとしても助けなきゃ!)
カイルは顔を上げた。