可愛げがないと捨てられた天才魔導具師は隣国でのんびり気ままな工房生活を送ることにしました!~念願の第二の人生、思う存分ものづくりライフ!~
<どうやら、人間に恨みがあるようだ。カーバンクルは、人を殺せと言っている>
ウルカヌスが通訳する。
彼は、精霊だけあってモンスターの言葉もわかるのだ。
「もしかして、私が魔晶石を奪ったって思ってる? 私じゃないわ! 私、今日初めてここに来たんだもの!」
キュルキュルとカーバンクルが鳴き喚く。
<『うるさい』だそうだ>
「ねぇ! お願い、話を聞いて!」
ルシアの叫びもむなしく、カーバンクルが一斉に飛びかかってきた。
ルシアは頭を抱え、目を瞑り、その場にうずくまる。
そのとき、カーバンクルの悲鳴が廃坑道に響き渡った。
ルシアは恐る恐る目を開けた。