先輩!
「次はどこがって聞かれるのか?」

「いえそんなことは。あの、やっぱり聞きたいです」

聞くのかよ。と目尻をくしゃっとさせて笑った先輩は、染めてはいないんだけどほんの少し色素の薄い髪色。髪形だっていつも無造作なんだけど、かっこよくまとまってるしとても似合ってる。


とにかく先輩は『かっこいい』という表現が似合う。


「そうだな、一番はとにかく素直で一生懸命でかわいいところ。で、顔も好きだし服のセンスや持ち物も嫌いじゃない。一緒にいて楽しいし、たまにやらかすだろ?あと小学生でも読めるような漢字が突然出てこなくなったり。そういうところがすげえグッとくる。まだまだ出てくるけど全部言おうか?」

「もう結構です」

「だろうな。顔真っ赤。俺が告白してるのに佐々木がしてるみたいになってる」

「見ないでください…」

両手で顔を隠すと、すかさずその両手首を掴まれる。


「おーい。芽衣」

「名前っ!」

「一回呼んでみたかったんだよ」

「せんぱい」

「なにが羊狩りだよ。そんなことさせるかよ」

「せんぱぁい…」

「情けない声出すなよ。なあ、顔見せろって」


手首を握る手に力が入ったので負けじと力を込める。私の顔面、火事だから。
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