先輩!
『でも芽衣恋人がいますのでって断ってましたよ』

「うるせえ」

『課長!明日もがんばってください!おやす』


虎太郎との通話をぶち切って、スマホ片手に持ったまま、ベッドにダイブした。


「あ゛ああああ」

うつ伏せ状態で枕の感触を確かめさらに落胆する。

俺こういう高さのあるタイプじゃ熟睡出来ないんだよ。

フロント行ったら替えあるかな。寝具が良さそうなビジホ選んだのにクソッ。


と、手の中のスマホが震える。今度こそ芽衣だった。


『先輩お疲れ様です。さっきは出られなくてすみませんでした』

「ん、敬語いらない」

『電話出なかったから怒ってるの?疲れてる?』

「疲れてるけど怒ってない。顔みたい」

『ビデ通に切り替えるね』


ぱ、と切り替わった画面の芽衣は、エプロン姿でキッチンにたっているようだった。

画面越しに目が合って、小さく手を振って『翔くん』って、俺の彼女かわいすぎん?

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